ある患者は
後頭部から首筋にかけて、ジワーっと両側が痛む
頭を鉄の輪でギリギリとしめつけられるような痛み、頭の上に重石が載ったような頭重感
首や肩のこりをともなう
いつとはなしに痛みが始まり、ダラダラと続く
首を回すと、フワッと一瞬めまいがすることがある
中国特種鍼法で後頭-環椎-軸椎の可動性の改善と共に頭痛が軽快した
(図1)環椎後頭骨間の隙間は観察されず、屈曲(前屈)にても後頭環椎間に可動性はなかった。まるで環椎と後頭骨が癒合しているかのように思われた。
(図2)上位頚椎の可動性向上を目的とした中国特種鍼をしてストレッチと共に、、数回の通院で頭痛の回数は改善された。10回のコースの治療経過、頭痛が殆ど消失した
(図3)環椎後頭骨間の可動性が観察された。
治療のメカリズムは
環椎後頭骨関節の周囲は、解剖学的に頭痛に関与しうる神経の走行があるし、椎骨動脈もここ後頭環椎軸椎でS字状に蛇行して頭蓋内に入り脳底動脈を形成する。治療は環椎後頭骨関節の解剖学的可動性の改善を計っただけである。
環椎後頭骨関節の可動性が回復した時期と頭痛の軽減した。
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