頚椎は重い頭蓋を支えているために、長年の間に徐々につぶれて変形してきます。変形し、前方に突出した部分がちょうど咽頭や食道入口部あたりに相当すると、初めは飲み込んだときの違和感が生じます。進行すると実際に食物がつかえることもあります。軽くなったり重くなったりして繰り返す症状が呈すると年寄りの人だと食道がんと疑われるときもある
多くの頸椎疾患の場合は咽の違和感で、重大なものではないが、ノドのつかえる感じや、ときとして咽頭の灼熱感、痛み、さらには頚のほうへの放散痛をきたすことがある。また異物感、舌基部の痛み、場合によっては咽頭の知覚鈍麻、咽頭反射の減弱などもみられることがある。喉頭の障害としては、声の低下、嗄声 aphonie の急速な出現、あるいは憎悪などがみられる。”むち打ち症候群”、頚の前屈姿勢を強いられる趣味や業務などに際してしばしばみられる。慢性咽頭炎と思われるが実は頸椎疾患の患者によく出る症状です。本人はもちろん頸椎からの症状と思いがけないが耳鼻喉科でも咽頭炎に誤診しやすい。
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